ギャッベの価格 高い?安い?
- 2018.01.13
- コラム
こんにちは!ヨシカワです!
今回はギャッベの価格について書きます。
高いのか?安いのか?
座布団サイズ(40×40cm)で検証します!!
当店の価格は¥10,000(税込)
どうですか?
価格だけ見たらこの大きさで1万円って高いですよね。
Googleの検索窓にチェアラグと入れたら、R市場さんでこんな感じのが出てきました。
だいたい¥2,000前後・・・
やっぱりギャッベの1万円は高いと思いますよね。。
では、次は製作工程を見ていきましょう。
ギャッベ
・育て、毛を刈る
羊を大切に家族のように遊牧をして育て、その羊の毛を刈り取ります。
・紡ぐ
女性は暇さえあればスピンドルをクルクル回して紡いでいます。
・染色
紡いだ糸は草木でじっくりコトコト煮込んで染めます。
いろいろな草木を混ぜ合わせることにより、どんな色でも出すことができるのです。しかし、それはすごく大変な作業です。
・織る
染めた糸を使い、織っていきます。
織ると言っても機織りではなく、1本1本手作業で結んでいくのです。
(気が遠くなる作業ですよね)
遊牧民が自分たち用に使う場合はここで終わり!
ここからの工程は世界で販売するための作業です。
・毛並みを揃える
織りあがったギャッベは毛並みを揃える為にバリカンのような機械で揃えていきます。
・洗う
ホコリやゴミを洗い流します。
そのあとは、イランの大地で乾かされます。
・焼く
余分な繊維をバーナーで焼いていきます。
そして、完成です。
織るだけの作業で行けば、この40×40cmで5日ほどで織り上がります。
¥2,000前後のチェアラグ
中国やベトナムの工場で、数十〜数百枚のチェアラグが毎日機械によって自動的に生産されています。
てことは、ギャッベ40×40が1枚織り上がる5日の間に、チェアラグは数百〜数千枚出来上がっているのです。
(ちょっと書き方に悪意を感じるって思われそうだけど。。笑)
どうですか?
1枚にかける手間が全然違いますよね。
(逆に、¥2,000のチェアラグってめっちゃ高くないですか?笑)
あと、寿命が圧倒的に違います。
寿命
・ギャッベ
約100年(3世代)
耐久年数を日割りで見ると
¥10,000÷36500日=¥0.27
・¥2,000のチェアラグ
約3〜4年
耐久年数を日割りで見ると
¥2,000÷1460日=¥1.36
(¥2,000のチェアラグの方が高いでしょ)
手織絨毯の価格の決め方
『価格』=『手間賃』なんです!
ほとんどは、どのくらい手間がかかったかで、金額が変わります。
だから、大きいほど高価というわけではなく、緻密なほど高価なのです。
手織絨毯の中ではギャッベは安価な方です。
その理由は、織り上げる1本の糸が他の絨毯に比べて太いため、完成までのスピードもその分早いのです。
シルクの絨毯になると、ギャッベの糸の10分の1ぐらいの細さになります。織るのが難しくて、完成まで時間がかかりますよね。
だから、価格も高額なんですね。
まとめ
ギャッベの価格は安い!
決して高いものではないことを今回伝えたかったのです。
少しは伝わったでしょうか。
おわり
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