ギャッベを織るカシュガイ族の現状
- 2018.01.23
- コラム
こんにちは!ヨシカワです!
ギャッベを織っているカシュガイ族について書きます。
1、カシュガイ族とは
カシュガイ族とはギャッベを織るトルコ系の民族です。人口は 75万人 (1993推計)
意外と多い部族ですね。日本でいうと徳島県や東京の練馬区や大田区と同じぐらいの人口なんです。
住んでいる場所はイラン南西部にあるファーズ州やフーゼスタン州、イスファハーン州ですが、大半がファーズ州のシラーズ周辺に多く住んでいます。
ボクが訪問したのもシラーズでした。
彼らがいうには、シラーズの南100kmのところにあるフィルザバードがホームタウンだと言っていました。
冬はペルシャ湾の近くの牧草地を、夏はずっと涼しいザグロス山脈までと、年に2回移動します。
彼らは、ヒツジとヤギの群と共に犬、そしてロバや馬の力を借りて移動します。
自給自足で生活しているため、寝泊まりするテントも屋根はヤギの毛、側面は細い竹のような木、床にはヒツジの毛で織られたギャッベが敷かれています。
イランでは日中は日差しが猛烈に強いんですが、このヤギの毛の屋根が遮熱効果があり、テントの中は涼しいんです。
ただ、夜はめちゃくちゃ寒かったです。
2、カシュガイ族の現状
今はほとんどが定住民か半遊牧民になっています。
遊牧で生活するのはすごく過酷で大変だそうです。定住してサラリーマンになれば、安定して収入を得ることができます。
現に、ボクがインスタグラムで知り合ったのは、定住民のカシュガイ族ばかりでした。
そうですインスタグラムもやっています。
定住の彼らは僕ら日本人と変わらない生活をしています。
彼らに言われたのは
「遊牧生活はお金がなくなるとできなくなるんだ、遊牧民はすごく貧困なんだ。」
これを聞いて衝撃を受けました。
時代の流れがあり、街の発展と共に求められる仕事も変わっていくのです。
だから、絨毯を織る女性も減っているのが現状です。
日本の着物のような感じでしょうか。昔は普段着が着物だったのが今では普段から着ている人はほとんど見かけません。中国製の着物なども出てきて、日本で着物を織る人はほとんどいなくなったのではないでしょうか。
ギャッベも同じ状況です。
イランや中国のギャッベが出てきて、安いからそっちを買う人が増えています。
そのうち、ギャッベを織る人もほとんどいなくなると思います。
帰国前にカシュガイ族に言われました。
「日本人を連れてきてほしい」
「この素晴らしい私たちの文化を見てほしい」
3、お願い
現在、インスタグラムのフォロワーがカシュガイ族だけで約700人ほどいます。
ボクは日本一カシュガイ族の知り合いが多いと自負しております。
ぜひ、ボクの友達に会っていただきたい。
「カシュガイ族が少しでも気になるあなた」
「ギャッベをこよなく愛するあなた」
実際にイランに行ってみませんか?
カシュガイ族に会いたい!
遊牧体験がしたい!
と思ったらいつでもヨシカワにご連絡ください。
意外と簡単に行けます。
カシュガイ族はみんなフレンドリーです。
カシュガイ族に差別という言葉はありません。
治安は良いです。
ホテルではなく民家の手配できます。
もちろんホテルの手配もできます。
テントの手配もできます。
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