ギャッベやキリムは草木染め!?化学染料!?

ギャッベやキリムは草木染め!?化学染料!?

こんにちは!ヨシカワです!

 

今日はギャッベやキリムなど手織絨毯の染め事情について書きます!

 

まず染めは2種類ありますよね。

1、化学染料

2、草木染め

 

では、「ギャッベやキリムや手織絨毯はどうなの?」ってことです。

 

結果からいうと、

オールド:高確率で化学染料が使用されています。

新品:ほとんど草木染めです。

 

化学染料の歴史を見ていきましょう!

化学染料は1856年、ロンドン出身の化学者ウィリアム・パーキン博士が、マラリアの特効薬である合成のキニーネ剤を開発する過程で、世界初の人工染料である“モーブ(うす紫色)”の染料を発明したことに始まります。

このパーキン博士の実験に触発され、イギリスを中心に、1900年頃までに 500種類もの新しい染料が開発されました。その結果、化学染色は、完全に自然染色に取って変わり、“染色革命”となりました。

1950年代には、化学の進歩により、より色が定着しやすく、発色のよい染色が可能になりました。

 

(1900年になる頃には一気に世界に普及して、遊牧民も簡単にキレイに染まる化学染料を使い出したんですね)

(草木染めって大変ですもんね)

(発色がいい色を出すのは難しいし・・・)

 

この時代のトルコ絨毯やペルシャ絨毯も化学染料を使用していたみたいです。

だから、王宮の絨毯も化学染料なんです。

王宮の絨毯が化学染料を使用した理由は発色をよくするためだそうです。

 

そして、最近になり、草木染めの良さを改めて再認識し、復刻され始めたのです。

 

逆に、この時代の100%草木染めの絨毯は博物館級だそうです。

 

オールド:30年以上前に織られたもの

アンティーク:100年以上前に織られたもの

 

オールドの場合、120〜130年前まで遡らないと100%草木染めは、ほとんど存在しません。

 

「じゃあ新品はどうなの!?」

 

ほとんど草木染めです。

正直、僕たち販売店を信じていただくしかありません。

 

草木染め

その名の通り、遊牧民が周りの自然にある草木でウールの糸を染める事です。

 

では、どのような草木を使うのでしょうか!

 

・・・茜の根

・・・サフラン・ターメリック(ウコン)

・・・インディゴ(藍)

・・・ジャシール(草)とインディゴ(藍)の混合

・・・くるみ

 

これらは代表的なものです。

また、色を混ぜ合わせることで、だいたいの色は作れるそうです。

まとめ

新品のギャッベやキリムはほとんど草木染め

オールドは30〜120年ぐらい前のものは高確率で化学染料が使われている

 

inie japanで扱っている新しいギャッベやキリム・絨毯は草木染めを使用しております。

※今の時代、「草木染め以外の服は着ない!」っていう方はほとんどいないと思います。染めの事は1つの付加価値とし、絨毯を選ぶ際は柄や大きさ・色合いなどの見た目に重点を置いていただければと思います。

 

以上、『ギャッベやキリムは草木染め!?化学染料!?』でした。

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