絨毯のうんちく〜サイズ感と呼び名の話〜

絨毯のうんちく〜サイズ感と呼び名の話〜

こんにちは!ヨシカワです!

最近、急に寒くなってきましたね。

もう11月末ですもんね。

そら寒いわ!

みなさん体調管理には気をつけてください。

 

今回は「絨毯のサイズと呼び名の話」について書きます。

 

量産されているラグギャッベやキリムのようなペルシャ絨毯は、少しサイズ感が違うんです。

その理由をご紹介していきます。

 

量産されているラグサイズは、

200×150cm

240×170cm

だいたいこの2種類がたくさん流通しています。

あと、こたつを使う日本では、200×200cmも多いですね。

(こたつって誰が考えたんやろ、、)

(みんな大好きですよね)

(今調べたら囲炉裏から変化したみたいですね、、)

 

手織絨毯はサイズ感が少し違う!

ペルシャ絨毯やトルコ絨毯など中東の絨毯は全て原型が遊牧民が使用していたものなんです。

ギャッベもその一つです。

もともとは遊牧民がテントの中で敷いて使うという用途でした。

それではテントの中を見てみましょう。

これはギャッベを織るカシュガイ族のテントの中です。

人がたくさんいるので少しわかりづらいですが、よく見てもらうと、

いろんな大きさのラグが敷き詰められています。

基本的には一枚一枚は小さいサイズのものが多いです。

 

これには理由があるんです。

 

それは

「大きいと織るのが大変だし時間がかかるから 」

春と秋には移動してしまうから家の中のものは、ササッと作ってしまうのです。

(遊牧民にとっては羊とヤギを育てる事がメインですからね〜)

 

これ、定住した人たちの家もこの名残でいろんな大きさを敷き詰めているんです。

レイヤーにつぐレイヤー

絨毯 on 絨毯

重ね技ですね。

イランやトルコではこのスタイルの家が多いんです。

 

だから、大きさっていうのは重要ではないんです。

 

(大きさよりも柄や気に入ったものを敷く、、)

(独特の文化ですね〜)

(でも、そういう選び方もいいかもって思いますね)

 

呼び名

実は大きさによって全て名前がついているんです!

今からご紹介するのは、ギャッベを含むペルシャ絨毯の呼び名です。

(これを知っていると少し玄人感が出ますね〜)

 

#1.Mini Pushti : ミニ、ポシティミニ

約40×40cm / 座布団や小物置き、壁飾りなどに使われます。「ポシティ」は「サイズ」の呼び方で、小さなサイズをさします。

#2.Pushti : ポシティ

約90×60cm / 玄関マットや壁飾りに使われます。「ポシティ」は「サイズ」の呼び方で、小さなサイズをさします。

#3.Zaaro charack : ザロ チャラク

約120×80cm / 玄関マットや壁飾り、ベッドサイドなどに使われます。「ザロ」はペルシャ語で約1mの事で、 「チャラク」は1/4を表します。 それをふまえ「ザロ チャラク」はおよそ1m25cm前後というわけです。

#4.Zaaro nim : ザロ ニム

約150×100cm / 敷き詰めで一番良く使われる大きさです。持ち運びも楽でいろんな場所に敷き変えても楽しいサイズですね。「ザロ」は約1mで、 「ニム」は1/2を表すので、 「ザロ ニム」は約1m50cmを表します。

#5.Do zaar : ド ザール

約200×135cm / ソファ前にちょうどいいサイズ感。少し奥行きが狭いのがペルシャ絨毯の特徴です。「」は2を表します。 「ド ザール」は約2mの絨毯というわけです。

#6.Pardeh : パルデ

約240×160cm / ソファ前やゴロゴロするのには、もってこいのサイズ。「パルデ」は縦横比 3:2 を指す呼び方です。 語源はカーテンや部屋のしきりに使う幕を指す言葉だそうです。産地により多少サイズが異なります。

#7.Kalegi : キャレギ

約300×200cm / リビングやダイニングに敷き詰めるサイズ

#8.Ghali : ガリ

約300×200cm以上 / こちらも一枚で敷き詰めるサイズ

#9.Kenareh : ケナレ

約300×100cm / 廊下などに敷く細長いサイズ

 

全て手作業で作られる絨毯なのでサイズは前後しますが、このようにたくさんのサイズを多用しているのです。

もし、絨毯の会話をする事があれば使ってみましょう。笑

 

以上、絨毯のうんちくでした!